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精について

漢方において「精」といえば、五臓六腑の「腎」におさめられており、「血」や「骨髄」の原料となるほか、人体を構成しているあらゆるものの物質的な基礎となるものであるとされています。

さらに、「精」は人体の熱エネルギーの源泉である「命門の火」(「腎」にあり、「腎陽」ともいいます)の燃料ともいうべき性質をも併せ持ち、正に人体の物質、エネルギー両面の根幹を担うものであるとされています。

現代でも使われている言葉の中で、漢方でいう「精」のニュアンスに最も近いのは「有精卵」という使い方で、即ち、「有精卵」も一般に売られている「無精卵」も卵に違いはないのですが「精」のある卵からは生命が誕生し、「精」のない卵から生命が誕生することはありません。また、一般に使われる「精力剤」や「精子」などの「精」も漢方でいう「精」の概念が元になっています。

人間の一生という観点から見ると、約2000年前に書かれた黄帝内経(こうていだいけい)という書物には、「両神の精相(あい)うち合して形をなす。常に身に先じて生じるを精という。」とあり、両神=「男性と女性」の「精」が合わさることで新たな「精」が誕生し、そこから生命が誕生するとしています。

現代の目から見れば、正に受精卵のことを指しており、やがて「精」から身体が形作られるわけですが、現代的に言えば「精」=ES細胞であるとも言えます。さて、生命が誕生してから後は、飲食物の中の最も栄養の濃い部分から「精」は補充されつつ、成長、発育していくわけです。更には、成人してからも自分自身の「精」は子孫を残すための生殖の原動力となり、尚かつ人体を健康に保つために欠かせない役割をにないつつ、歳とともに「精」は減少していきます。

よって、「精」とは人間の一生の中で成長、発育、生殖、免疫、ホルモンバランス、老化などに深く関係しているとされています。別の見方をすると、漢方の世界で昔から追い求めてきた「不老長寿〜いつまでも若々しくありたい」や「子孫繁栄〜不妊症の克服」に最も深くかかわっているのが「精」であるといえます。


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